屋久島の観光・見所,来島時の留意事項について紹介しています。

サイトポリシー | 個人情報について |
屋久島環境文化財団ホーム 矢印屋久島紹介 屋久島 植物ガイド 2月の植物
屋久島の植物ガイド

毎月,その月に屋久島で見られる植物を紹介します。この植物ガイドはその月の実際の調査結果に基づき,海岸や道路沿い,林道や登山道などで,花や実の見られる主な植物を紹介します。(屋久島環境文化財団発行「屋久島の植物ガイド」より)


1月 2月 3月 4月 5月 6月
7月 8月 9月 1月 11月 12月

屋久島の植物ガイド【2月】
この月の様子 植物相 里地 海岸 低地 低山地

◆ 屋久島の【2月】 ◆


   2月の屋久島は,1月に比べ,しだいに寒さもゆるみ,春の訪れを告げるアオモジの黄色い花がひときわ目につくようになります。道路沿いや原野などで,ほのかな香りを漂わせる黄色い花を見つけたら多分アオモジでしょう。
 野原には,ハルノノゲシやジシバリの黄色い花,里周辺には,リンゴツバキの赤い花,また,海岸の岩には,イワノリがびっしりとつき,春の日差しを受けてキラキラ輝いています。島の南部の里周辺は春一色です。
 山頂付近ではまだ積雪があり,花は見られません。まだ厳しい冬が続きます。登山は危険ですので,十分な装備や登山技術が必要です。
 農家では,2月始めから3月にかけてタンカンの収穫も始まります。

雪の永田岳[高塚歩道]


ページのはじめにもどる。

◆ 屋久島【2月】の植物相 ◆

ヤクシマダケ草原帯
1800m以上
 山頂付近では積雪もあり ,4月以降でないと花は見られない。
スギ樹林帯
800mから1800m
 氷点下に下がる。スギに混じって,モミ,ツガなどの針葉樹やヒメシャラ,ヤマグルマなどの広葉樹が生える。花はオオゴカヨウオウレン,実はサルトリイバラ, ナナカマドなど。
照葉樹林帯
0~1000m
 スダジイやアカガシなどの常緑広葉が生える。花はアオモジ,サツマイナモリ,ヤブツバキなど。実はフユイチゴ,モチノキ類など。
海岸~低地
0~100m
 暖かい南の海岸や低地では,亜熱帯性植物やオオバライチゴやハルノノゲシなど春を告げる花のほか,ヤクシソウやホソバワダンなど秋の花も見られます。

山の図

標高差図

ページのはじめにもどる。

◆屋久島【2月】の里近くでみられる植物◆

ポイントのGIFオオバライチゴ(ばら科,花期2~4月)  海岸  [栗生]

オオバライチゴ
ポイントのGIF 海岸や低地のやぶに見られる常緑低木。
オオバライチゴのバラは,トゲのあるイチゴの意。葉は対生,茎は高さ2m程で,茎には鋭いトゲが多くついている。2月頃から直径3~5cmの白い花が咲き,普通のバライチゴより花がやや大きい。
5月頃になると赤く熟して食べられる。黄イチゴに対して,赤くなるので赤イチゴとも言う。
ポイントのGIFハドノキ(いらくさ科,花期2~4月)  低地~低山地  [原]
ポイントのGIF 林道脇や川筋に普通に見られる常緑低木。高さ2~3m,葉は互生で,薄く,長楕円形で鋸歯がある。花は葉の下の枝から密集して赤紫色の小花を多数つける。昔はヤギやウサギの飼料とした。
ハドノキの語源は,佐多町方面の方言による。屋久島では「ゴメジョンキ」と呼ばれる。

ハドノキ
ポイントのGIFリンゴツバキ(つばき科,花期12~3月)  低地~中山地  [栗生]

リンゴツバキ
ポイントのGIF ツバキの仲間は実に種類が多いが,このリンゴツバキはヤブツバキの一品種である。花は一重の真っ赤な花弁を持つ。椿は木に春と書き,春の木の花の代表種である。海岸沿いや低地の川岸など,いたるところで見られる。果実がとても大きく,直径10cmにもなることからこの名がある。昔は種子から椿油を採取していた。屋久島では街路樹として植えてある。
ポイントのGIFアオモジ(くすのき科,花期2~5月)  低地~低山地  [安房]
ポイントのGIF 屋久島の春を告げる代表的な花で,高さ 4~5mの落葉低木,葉より早く,枝の先に黄緑色の花をいっぱいつける。幹は芳香 があるのでつまようじに,樹皮や果実は香料の原料になる。
アオモジの語源は,樹皮についている黒い斑点を文字に例えてつけた名前のようだ。
地方名「ホイノキ,ヨージンキ」。よく似たクロモジは,屋久島にはない。

アオモジ

ページのはじめにもどる。

◆屋久島の【2月】海岸付近で見られる植物◆
(標高0~10m)

ポイントのGIF オオキダチハマグルマ(きく科,花期ほぼ1年中) 栗生

ハマダイコン
ポイントのGIF 海岸の砂地ややぶに生えるつる性の多年草。地面をはうものや樹木などにはい上がり,高さ2~3mに達するものもある。
 枝の先に径1.5~2cmの花をつけ,黄色い花弁を輪状につける。葉は長楕円形で鋸歯がある。海岸付近でキク科の黄色い花を見つけたら,ほとんどこれである。
ポイントのGIFメヒルギ (ひるぎ科,果期4~8月) 栗生
ポイントのGIF河口付近の海水と淡水が混じる汽水域に生育する亜熱帯性の常緑小高木で,マングローブを形成する代表種である。
 屋久島では栗生川の右岸だけに一部見られ,町指定の天然記念物。
 メヒルギは根が支柱根になっていて,独特の樹形をしている。また,種子が木の枝にぶら下がっている間に,根が出る胎生種子をつける。

メヒルギ
ポイントのGIF その他
海岸 (花)
・ハマエンドウ ・イソフサギ
ハマダイコンイソマツ
(実)
・ハマサルトリイバラ ・スナヅル
・ハマゴウ ・ソナレムグラ など

ページのはじめにもどる。

◆屋久島【2月】の海岸~低地で見られる植物◆
(標高0~100m) 
ポイントのGIFハルノノゲシ (きく科,花期ほぼ1年中) 尾之間

スミレ
ポイントのGIF道端や畑に普通に生える多年草。茎は高さ50~100cm,アザミに似るが,葉はやわらかく,赤みをおび,トゲがない。葉のつけ根は茎を抱く。茎や葉をちぎると白い汁が出る。ウサギなどが好んで食べ,地方名「チチクサ」。 花は黄色または黄白色で,径は約2cm。4~7月に咲くものが多いが,屋久島では年中咲いている。
ポイントのGIFムラサキカッコウアザミ (きく科,花期ほぼ1年中) 原
ポイントのGIF海岸付近や道路脇などに見られる多年草で,島の南部に多い。高さ30~40cm程で,花茎を伸ばし,先端に青紫色の小頭花が多数つく。同種で,花の白いのはカッコウアザミ。同じような場所に両種が見られる。
 葉は長卵形で対生につき,葉脈がはっきりしており,少しざらつく。ちぎると香りが強い。北限種。

キランソウ
ポイントのGIFセイヨウタンポポ (きく科,花期ほぼ1年中)  栗生

タネツケバナ
ポイントのGIF日本へは明治になって帰化,在来種に取って代わって,セイヨウタンポポが全国に広まった。屋久島でも近年見られるようになったが,繁茂する気配はない。
 花の外側にある総苞片(そうほうへん)がそり返るので在来種と見分ける。
 春の代表種として知られるが,屋久島では,暖かいので年中見られる。薬用,食用として使われる。
ポイントのGIFルリハコベ (さくらそう科,花期2~5月)  栗生
ポイントのGIF 海岸近くや田畑に生える一年草。地面をはい,葉は卵形で,先は短くとがり,無毛で白緑色。花は径1cm程の美しいるり色で,5枚の花弁からなる。花の中心が紅赤色,花粉が黄色で,その対比が鮮やか。ハコベに似て,花の色がるり色であることからこの名がある。
 ハコベに似るが,全体的に大きくて赤みを帯びる。

ウシハコベ
ポイントのGIFその他

海岸~低地(標高0~100m)
(花)
・テリハノイバラ   ・モミジバヒルガオ
・ベニバナボロギク ・ノアサガオ ・ニガナ
・コマツヨイグサ ・キケマン ・ハイビスカス
ホソバワダン ヤクシソウ ・スミレ
・キダチチョウセンアサガオ
(実)
ハマビワ  ・ケウバメガシ
・アオノクマタケラン ・アルバニッケイ ・アコウ
・トベラ ・アオギリ など

ページのはじめにもどる。

◆屋久島【2月】の低地~低山地で見られる植物◆
(標高500m以下) 

ポイントのGIFコバノタツナミ  (しそ科,花期ほぼ1年中) 宮之浦

チャノキ
ポイントのGIF日当たりのよい道端や野原に生える多年草。冬は低地で,夏は中山帯付近で,花が見られる。高さ5~20cm,葉は1cm程で,鋸歯が少ない。紫色の小花がびっしりとつき,園芸種に劣らない美しさである。 和名は,立浪草で,花を泡立つ波に,あるいは,立ち上る波に見立てた。
 屋久島の1000m以上には,小型で特産種のヤクシマナミキ(ヤクシマタツナミソウ)がある。
ポイントのGIFその他

低地~低山地
(標高500m以下)

(花)
・リンゴツバキ ・サツマイナモリ
・サツマサンキライ ・リュウキュウイチゴ
・コナスビ ・タイミンタチバナ ・ヒメジリ
・オオバヤシャブシ
(実)
・アマクサギ ・イイギリ ・センリョウ
・マンリョウ  ・シマイズセンリョウ
・アオキ ・イイギリ ・フユイチゴ 
・モチノキ ・リュウキュウルリミノキ
・サルトリイバラ など

ページのはじめにもどる。