屋久島の観光・見所,来島時の留意事項について紹介しています。

サイトポリシー | 個人情報について |
屋久島環境文化財団ホーム 矢印屋久島紹介 屋久島 植物ガイド 3月の植物
屋久島の植物ガイド

毎月,その月に屋久島で見られる植物を紹介します。この植物ガイドはその月の実際の調査結果に基づき,海岸や道路沿い,林道や登山道などで,花や実の見られる主な植物を紹介します。(屋久島環境文化財団発行「屋久島の植物ガイド」より)


1月 2月 3月 4月 5月 6月
7月 8月 9月 10月 11月 12月

屋久島の植物ガイド【3月】
この月の様子 植物相 里地 海岸 低地 低山地

◆ 屋久島の【3月】 ◆


 屋久島の3月は雨が多く,この時期の雨を屋久島では「木の芽ながし」と呼んでいます。ながしは梅雨のことで,萌え出る新芽を洗い流す長雨のことをそう呼んでます。
 ひと雨ごとに暖かさを増し,生命が躍動するこの時期,野原や森には春の花が勢ぞろい,冬の寒さに耐えて開いた花は,色も鮮やかに,生命力に満ち満ちています。
 道路沿いには,ヤクシマオナガカエデの燃えるような黄緑色の若葉,房状に垂れた黄色いナンバンキブシの花,山菜でおなじみのワラビやタラノキの新芽,蛇が鎌首をもたげたようなマムシグサ,また里ではサクラやツツジの花も見られます。

ヤクシマオナガカエデの花と若葉[白谷雲水峡]


ページのはじめにもどる。

◆ 屋久島【3月】の植物相 ◆

ヤクシマダケ草原帯
1800m以上
山頂付近では積雪もあり 4月以降でないと花は見られない。
スギ樹林帯
800mから1800m
 スギに混じってモミ,ツガなどの,針葉樹やヒメシャラ,ヤマグルマなどの広葉樹がはえる。 花はオウゴカヨウオウレン,オニカンアオイ, 実はサルトリイバラ,ナナカマドなど。
照葉樹林帯
0~1000m
 スダジイやアカガシなどの常緑広葉樹の新緑が低地から萌え登る。花は,アオモジ,サツマイナモリ,ヤブツバキなど。実はフユイチゴ,モチノキ類など。
海岸~低地
0~100m
暖かい南の海岸は,北側より一足早い春を迎えます。低地では,亜熱帯性植物や 春の草花の他,春を告げるアオモジ,ナンバンキブシ,シマイズセンリョウなど樹木の花々も盛りです。

山の図

標高差図

ページのはじめにもどる。

◆屋久島【3月】の里近くでみられる植物◆

ポイントのGIFサツマイナモリ(あかね科,花期1~4月) 低山地~中山地 [千尋の滝]

ハマエンドウ
ポイントのGIF 林内のやや湿気の多いところに生える多年草。高さ25cm程で,葉は長楕円形で先はとがる。長さ2cmほどのラッパ状の白い小花を20個ぐらい集めてつけ,次々と咲き続ける。内側はビロード状の短毛が生え,5裂する花弁の形は実に清楚である。花が一方側だけに向かってつくのも特徴的である。名前は,三重県稲森山で発見されたイナモリソウにちなむ。
ポイントのGIFナンバンキブシ(きぶし科,花期3~5月) 低地~低山地[白谷雲水峡線]
ポイントのGIF低山野に生える落葉低木。高さ3~4m。屋久島ではアオモジと並んで,春を告げる代表的な花。道路脇に普通に見られる。
 葉の出る前に,長さ10cmほどの穂を垂れて,多数の黄色い花をつけて目を引く。
 夏の頃,直径1cmの緑色の実をつける。幹の中に大きな髄(ずい,柔らかい組織)ができることから,方言名「ズーノキ」。

サツマサンキライ
ポイントのGIFタブノキ(くすのき科,花期3~4月) 海岸~低地[宮之浦]

キケマン
ポイントのGIF海岸近くの森林や照葉樹林帯に普通に見られる高さ10~15mの常緑の高木。
 3月頃から,枝先に黄緑色の小さな花をたくさんつける。果実は直径1cmの球形で,夏の頃,緑色から黒紫色に熟す。
 材質が固く,昔は敷居や建築用材に,葉や樹皮は線香の原料にも使われた。そのため「センコウタブ」とも呼ぶ。
ポイントのGIFサクラツツジ (つつじ科,花2~6月) 低地~高地 [白谷雲水峡線]
ポイントのGIF低山地から標高1700m付近まで生え,高さ5~6mにもなる常緑低木。淡いピンクの花が,2月から6月にかけて,山を咲き上がり,遠目にはあたかもサクラの咲いたように見える。屋久町の町花にも指定されている。木に水分が少なく,ある程度の火力があれば,生木でもよく燃える。昔の岳参りでは一晩中火を燃やして暖を取ったという。
 屋久島では,カワザクラと呼ぶ

テリハノイバラ

ページのはじめにもどる。

◆屋久島の【3月】海岸付近で見られる植物◆
(標高0~10m)

ポイントのGIF カタバミ (かたばみ科,花期ほぼ1年中) 宮之浦

カタバミ
ポイントのGIF道端や荒れ地に普通に見られる多年草。茎はよく枝分かれし,枝から根を下ろして広がる。
 葉はハート形の3小葉からなり,葉の一方が欠けていることから,傍食(かたばみ)と名がついた。
 花は黄色で5枚の花弁からなる。葉にシュウ酸を含み,かむと酸っぱい。別名「スイモノグサ」。全体が赤っぽいアカカタバミも多い。花や葉は,日が当たると開き,夜や雨の日は閉じる。
ポイントのGIFイワニガナ(ジシバリ)(きく科,花期3~7月) 宮之浦
ポイントのGIF庭や畑に普通に見られる多年性草本。元株から細い枝(送枝)と柔らかい葉を八方に広げ,葉ごとに根を下ろして広がるので,「ジシバリ」という別名がある。
 花の盛りは4月頃,陽光を受けると一斉に開花し,日暮れとともにしぼむ。
 花は黄色で径2cm程,群がって咲く姿の美しさは一段と春の息吹を感じさせてくれる。

イワニガナ
ポイントのGIF その他

海岸~低地
(花)
テリハノイバラモミジバヒルガオ
・コマツヨイグサ ・ノアサガオ
・カラスノエンドウ ・ウスベニニガナ
キケマン ・ハイビスカス ・オニタビラコ
・キダチチョウセンアサガオスミレ
(実)
・ハマビワ ・ウバメガシ
キンギンナスビ など
海岸 (花)
・ハマエンドウ ・イソフサギ ・オキナワチドリ
(実)
・ハマサルトリイバラ ・スナズルなど

ページのはじめにもどる。

◆屋久島【3月】の海岸~低地で見られる植物◆
(標高0~100m) 
ポイントのGIFスイバ(たで科,花期2~7月) 宮之浦

スミレ
ポイントのGIF「スカンポ」と言えば,中高年の人には,割と馴染深い草。地方によっては,イタドリをスカンポと呼んだが,子供の頃,花茎をしゃぶった人も多いでしょう。
 タデ科の仲間の多くは,シュウ酸を含み,噛むと酸っぱい。その代表種がスイバ。
 道端や荒れ地に多く,春先に赤みがかった花穂を伸ばす。海岸近くには,花穂が緑でひとまわり大きなギシギシも見られる。
ポイントのGIFシマイズセンリョウ(やぶこうじ科,花期3~5月) 宮之浦
ポイントのGIF低地の林縁に普通に見られる高さ2~3m程の常緑低木。
 3月頃から,葉のつけ根に,5弁の小さな白い花を多数つける。
 葉は長楕円形で先がとがり,鋸歯があって,うすい。夏の頃から,直径5mmの黄白色の果実を多数つける。
 中山帯付近からは,イズセンリョウになる。

キランソウ
ポイントのGIFナンゴクウラシマソウ(さといも科,花期1~3月) 宮之浦

タネツケバナ
ポイントのGIF低地の林内に生える多年草。葉は1枚で,15ほどの小葉に分かれる。
 花は地表近くから出て濃紫色,蛇の鎌首みたいな形をしている。近縁のマムシグサとは,ムチのような付属体がついているところが違う。
 花から釣り糸を垂れているような様子を浦島太郎に見立ててこの名がついた。有毒植物。
ポイントのGIFクロキ (はいのき科,花期3~4月) 宮之浦
ポイントのGIF 常緑の高さ10m前後の小高木。樹皮が黒いことから名がついた。葉は濃い緑色で光沢がある。花は白色で,葉のつけ根に固まって咲き,花後,長さ1cmほどの丸く黒い実がつく。
 葉はサカキやモチノキに似るが,乾くと黄緑色になるところが異なる。
 屋久島では,葉や枝を仏前や墓に供える緑花として使われる。。

ウシハコベ
ポイントのGIFその他

海岸~低地(標高0~100m)
(花)
イワニガナ(ジシバリ) ・カタバミ  
・ムラサキカタバミ ・イヌタデ
ツルソバ ・シロノセンダングサ
(実)
・フウトウカズラ  ・シラタマカズラ
・オオカラスウリ など

ページのはじめにもどる。

◆屋久島【3月】の低地~低山地で見られる植物◆
(標高500m以下) 

ポイントのGIFリュウキュウイチゴ (ばら科,花期3~4月) 白谷雲水峡線
リュウキュウイチゴ ポイントのGIF低地から標高300m位のやぶや道路脇に普通に見られる。葉がやや厚く,卵形で,まわりに浅い鋸歯がある。茎にはほとんどトゲがない。花は直径2.5cm程で,白い花弁が5枚。花だけ見れば,ヤクシマキイチゴとまちがいやすいが,葉の形で見分ける。(ヤクシマキイチゴは,もみじのよう3枚葉)
4~5月には,黄色い実がつき,食べるとおいしい。
ポイントのGIFヤマモモ (やまもも科,花期3~4月) 宮之浦
ポイントのGIF低地の林内に多く自生する常緑高木。庭木や街路樹としても使う。和名は山に生えるモモの意。
雌雄異株で葉の脇から穂状の黄赤色の花を出す。写真はお花,め花は花穂が短い。果実は6月頃,球形で直径15mm程の暗赤紫色に熟す。実は美味で食用になり,ジャムや果実酒に使われる。

ヤマモモ

ポイントのGIFマムシグサ (さといも科,花期2~4月) 白谷雲水峡線 
マムシグサ ポイントのGIF平地から山地の林内など,屋久島では,どこにでも見られる。テンナンショウの仲間は屋久島にも数種あるが,低山地に多いのはこのマムシグサである。茎の紋様がマムシの色合いに似ることから名がついた。
人に嫌われることの多い植物だが,食用のコンニャクも同じ仲間である。夏頃,鮮やかな橙赤色の実をつける。有毒植物。
ポイントのGIFヒサカキ (つばき科,花期2~4月) 宮之浦
ポイントのGIF常緑の低木で,乾燥した丘陵地に多く見られる。直径5mm程の白いつぼ形の花を小枝にびっしりとつけ,特有の強い香りを放つ。実は10~1月頃,黒く熟し,メジロなどの鳥のえさになる。
ヒサカキは,姫(ヒメ)サカキの意で,サカキより葉が小さいという意。
榊(さかき)は神様に供える木と書き,文字通り神事に,ヒサカキは神事,仏事に使われる。
ヒサカキ
ポイントのGIFその他

低地~低山地
(花)
・ヤナギイチゴ ・リンゴツバキ
・コバノタツナミ  ・ヤクシマキイチゴ
・ヤマザクラ ・フウトウカズラ
(実)
・シマイズセンリョウ ・アマクサギ
・マンリョウ ・サルトリイバラ
・センリョウ ・イイギリ など

ページのはじめにもどる。