屋久島の観光・見所,来島時の留意事項について紹介しています。

サイトポリシー | 個人情報について |
屋久島環境文化財団ホーム 矢印屋久島紹介 屋久島 植物ガイド 5月の植物
屋久島の植物ガイド

毎月,その月に屋久島で見られる植物を紹介します。この植物ガイドはその月の実際の調査結果に基づき,海岸や道路沿い,林道や登山道などで,花や実の見られる主な植物を紹介します。(屋久島環境文化財団発行「屋久島の植物ガイド」より)


1月 2月 3月 4月 5月 6月
7月 8月 9月 10月 11月 12月

屋久島の植物ガイド【5月】
この月の様子 植物相 里地 海岸 低地 低山地 中~高山地

◆ 屋久島の【5月】 ◆


  さわやかな5月,暑い陽射しとともに山の緑も深まり,屋久島は早くも初夏の装いを見せています。山や海に人々が繰り出し,草木や虫たちも活気に満ちあふれる季節です。  低地では,オオキンケイギクやヒメジョオンなどの草花,林道では,アブラギリやヤクシマコンテリギなどの木々の花が盛りです。
 また,渓流の岸には,鮮やかなサツキ(原種)の花が目を楽しませてくれます。中山地から山頂部にかけては,足元にヤクシマミヤマスミレ,目の高さにヤクシマシャクナゲ,サクラツツジ,ハイノキなど山の春を告げる花々も見られるようになります。
5月は野外に出るには最もいい季節,タケノコやツワブキ採りも最盛期,屋久島の自然を存分に楽しんでください。
渓流のサツキ白谷雲水峡

渓流に咲くサツキ(白谷雲水峡)


ページのはじめにもどる。

◆ 屋久島【5月】の植物相 ◆

ヤクシマダケ草原帯
1800m以上
  山頂部の草木も芽吹き,春真っ盛り。ヤクシマシャクナゲやアセビなど高所の花が見られるようになる。
スギ樹林帯
800mから1800m
 スギに混じってモミ,ツガなどの,針葉樹やヒメシャラ,ヤマグルマなどの広葉樹が生える。 登山道ではハイノキ,サクラツツジ,フタリシズカ,ナナカマド,ヤクシマミヤマスミレなどの花が見られる。
照葉樹林帯
0~1000m
 スダジイやアカガシなどの常緑広葉樹林は,若葉の黄緑色の他,同じ緑色でも多彩な緑に覆われる。
 花は,アブラギリ,エゴノキなど。 実はホウロクイチゴやリュウキュウイチゴなどが熟す。
海岸~低地
0~100m
 暖かい海岸付近はもう初夏の装い。低地では,亜熱帯性植物やオオキンケイギク,テッポウユリなどの草花の他,ヤクシマコンテリギ,ウラジロフジウツギなどの樹木の花々も盛りです。

山の図

標高差図

ページのはじめにもどる。

◆屋久島【5月】の里近くでみられる植物◆

ポイントのGIFウラジロフジウツギ ふじうつぎ科,花期5~8月,海岸~低地 [瀬切]

ウラジロフフウツギ
ポイントのGIF海岸近くの道脇や林縁,野原などに生える落葉低木。高さ1~2m。葉は対生で,長さ7~15cm程の狭卵形。葉の裏に星状毛(せいじょうもう)が密生して白く,花がフジのように房状に咲くことからこの名がある。枝先の長さ10~20cmの花序は淡紫色の花を密につけ,蝶や蜜蜂がよく吸蜜に訪れる。
ポイントのGIFヤクシマコンテリギ(ヤクシマアジサイ)
  (ゆきのした科,花期5~7月)  低地~低山地  [永田]
ポイントのGIF屋久島を分布の北限とする落葉低木。林道沿いや林下に生え,島内一円に分布する。高さ1m前後,葉は対生につき長楕円形。鋸歯が大きく先は尾状にとがるのが特徴で,よく似たコガクウツギやノリウツギと区別できる。
 5月頃から径7~8mmの淡黄緑色の小花をつけるが,4枚の白い装飾花が目立つガクアジサイと同じ仲間である。

ヤクシマコンテリギ(ヤクシマアジサイ)
ポイントのGIFテッポウユリ (ゆり科,花期5~6月) 海岸~低地 [栗生塚崎海岸]

テッポウユリ
ポイントのGIF純白で清楚な花のイメージから聖母マリアにたとえられ,世界中で栽培される。この花は,薩南諸島が原産地。屋久島が分布の北限で,海岸近くの野原に自生する多年草。
 茎の先に長さ15cm程の芳香のある白色のラッパ形の花を5~6個つける。花は切花に,鱗茎は食用にする。名は花の形を鉄砲にたとえたことによる。
ポイントのGIFオオキンケイギク きく科,花期5~6月 低地  [宮之浦]
ポイントのGIF道路脇や庭先に生える高さ50~100cmの多年草。鮮やかな黄色い花を満開に広げ群生して咲くので一際目を引く。
 花の径4~5cmで黄花コスモスによく似る。花茎は細く,株立ちして初夏の風に揺れる。
 北アメリカ原産,明治中頃渡来,観賞用として植えられたが,現在は半野生化している帰化植物。県内では特攻花(とっこうばな)として知られる。

オオキンケイギグ

ページのはじめにもどる。

◆屋久島の【5月】海岸付近で見られる植物◆
(標高0~100m)

ポイントのGIF ハマボウフウ せり科,花期5~6月 [永田いなか浜]

ハマボウフウ
ポイントのGIF海岸の砂地に生える多年草。全体に白い毛が密に生え,高さ20cm程。小葉は丸く鋸歯がある。茎や葉は肉厚。地面に葉を四方に広げる。短い花茎を伸ばし,セリ科特有の集散花序をなし,白い花を密につける。
若葉は刺身のつまに,若芽は酢の物にゴボウ状の根は漢方で風邪薬に使われ,栽培もされる。
ポイントのGIFハマナデシコ なでしこ科,花期5~7月 [永田いなか浜]
ポイントのGIF砂浜や海岸近くの野原に生える多年草。高さ40cm程,茎は太くてじょうぶである。葉は濃緑色でやや厚く光沢がある。茎頂に径1cm程の紅紫色の美しい花を半球状に密につける。
 種まきで簡単に増やせ,観賞用として庭植えにもよい。葉の緑と花の紫のコントラストが実に美しい。
 和名は浜に生えるナデシコの意。方言「トビウオバナ」。

ハマナデシコ
ポイントのGIF その他

海岸~低地
(花)
・シャリンバイ ・オオキダチハマグルマ
・トベラ ・テリハノイバラ ・ハイビスカス
・コマツヨイグサ ・グラジオラス
・ノアサガオ ・アオノクマタケラン 

(実)
・オオバライチゴ ・フウトウカズラ ・ハマビワ
海岸 (花)
・ハマナタマメ ・ハマニガナ  ・ハマボッス
・ツルナ ・ハマウド ・イワタイゲキ

ページのはじめにもどる。

◆屋久島【5月】の海岸~低地で見られる植物◆
(標高0~100m) 
ポイントのGIFキキョウラン ゆり科,花期5~6月 [栗生  塚先海岸]

キキョウラン
ポイントのGIF海岸近くに生える常緑の多年草。葉は幅2~3cm,長さ40~60cm,革質で厚く細長い。長さ50~100cmの花茎を伸ばし,横向き又は下向きに青紫色の花をつける。花弁が反り返り,葯(やく)の黄色と花の紫色の色合いが美しい。
 和名は花の色がキキョウの花に似ることによる。花後,径1cm程の球形の実が青紫色に熟す。
ポイントのGIFヒメジョオン きく科,花期5~10月 [永田]
ポイントのGIF北アメリカ原産で明治維新前後に渡来。各地に野生化している帰化植物。荒地や道路脇などに生える多年草。
 屋久島では10数年前から道路工事の後の道路脇にポツポツ見られるようになった。
 高さ40~60cm,直立して粗毛がある。葉は互生し,長楕円形で鋸歯がある。
 花は径2cm程,花弁は白色,時に淡紫色を帯び,内側の管状花は黄色。

ヒメジョン
ポイントのGIFフトモモ ふともも科,花期5~6月 [麦生]

フトモモ
ポイントのGIFインド原産の常緑高木。屋久島が分布の北限。高さ10m程にもなる。川岸や水辺に多い。材は極めて固く「ナタオレ」の地方名もある。葉は長さ10~20cm,長楕円形で対生,表面は光沢がある。
 枝先に径4cm程の白い花をつける。長い雄しべが多くつき,とても美しい。
 黄白色の実は,熟すと薄甘く,芳香があり,美味。地方名「ホウトウ」。
ポイントのGIFアオノクマタケラン しょうが科,花期5~6月 [宮之浦]
ポイントのGIF海岸近くの林内や林縁に普通に見られる常緑の多年草。高さ1m程で直立,葉は幅10~15cm,長さ30~50cm程で柔らかい。
 高さ20~25cm程の穂状花序を出し,白い唇形の花弁にわずかに赤い線が入る。素朴であまり目立たない花である。
 秋から冬にかけて,径1cm程の実が真赤に熟し,林内で一際目を引く。
 葉は芳香があり,ダンゴやおにぎりを包むのに使ったことから,方言「マッドハ(巻の葉の意)」。

アオノクマタケラン
ポイントのGIFその他

海岸~低地(標高0~100m)
(花)
・ムシトリナデシコ  ・クマタケラン
・ガンセキラン  ・ツユクサ ・ナンテン
・ニワゼキショウ ・オオムラサキシキブ
・クチナシ ・イタチハギ ・トウバナ
・イタドリ ・マルバツツジ
(実)
・ホウロクイチゴ ・オオバヤシャブシ
・ヘビイチゴ

ページのはじめにもどる。

◆屋久島【5月】の低地~低山地で見られる植物◆
(標高500m以下) 

ポイントのGIFアブラギリ  とうだいぐさ科,花期5~6月 [宮之浦]
アブラギリ ポイントのGIF中国原産で種子から桐油(とうゆ)を取るために江戸時代に持ちこまれた。低山地に生える高さ10mにもなる落葉高木。葉は長さ15~20cmと大形,葉脈がはっきりしており,先端が3つに切れ込む。
 径3cm程の白い花が木を覆うばかりに見事に咲く。花後,直径2~3cmの緑色の実がつく。中の3個の種子は有毒である。
ポイントのGIFネズミモチ もくせい科,花期5~6月 [宮之浦]
ポイントのGIF日当たりのよい山地に生える常緑低木。高さ2~4m,幹は直立し,枝分かれする。葉は長楕円形で先はとがる。
 枝先に円錐花序を出し,白い花を密につける。実は緑色から黒紫色に熟れる。葉がモチノキに似て,実がねずみの糞(ふん)に似るのでこの名がある。庭木や公園樹としても植える。

ネズミモチ

ポイントのGIFテイカカズラ きょうちくとう科,花期5~6月 [宮之浦]
テイカズラ ポイントのGIF山野に生えるつる性の常緑植物。着生根で樹幹にはい上がり,10m以上にもなる。葉は対生,長さ4~6cmの長楕円形で先はとがる。革質で表面はテカテカしている。枝の先に径2cm程の白い花をまとまってつける。
花冠は5裂し,風車のように見える。
 和名は,歌人「藤原定家」の墓にこのテイカカズラ草が絡みついていたことによる。
ポイントのGIFアカメガシワ とうだいぐさ科,花期5~7月 [永田]
ポイントのGIF山野に普通に見られる落葉低木。高さ10m程にもなる。雌雄異株。伐採跡地に最初に侵入し,生育は旺盛。樹皮は褐色若い枝には赤みがある。新芽(若葉)が赤いことからこの名がある。
 葉は互生し,広卵形。雌花は黄緑色の小花が円錐状につき,雄花は放射状に枝分かれする。花後,柔らかいトゲのある緑色の実をつける。樹皮は健胃剤となる。
アカメガシワ
ポイントのGIFその他

低地~山地
(花)
・クマノミズキ ・マテバシイ
・ウラジロエノキ  ・スイカズラ
・ハゼ ・シラタマカズラ
・ヤマビワ ・モクタチバナ
・オダクミツツジ
(実)
・ヤナギイチゴ ・リュウキュウイチゴ
・エゴノキ など

ページのはじめにもどる。


◆屋久島【5月】の中山地~高地で見られる植物◆
(標高500~1900m付近) 

ポイントのGIFハイノキ はいのき科,花期5~6月 [宮之浦]
ハイノキ ポイントのGIF屋久島を分布の南限とする常緑低木。高さ2~3m,時に4~5m。枝は丸くて細く,葉は長さ4~7cmで,葉のつけ根に,純白の花を密につける。径1cm程で花冠が5裂する。満開のときは雪をかぶったように美しい。
 ヤクスギ原生林内の代表的林床樹木で和名は「灰の木」。灰汁を取るため枝葉を焼き,灰を作ったことによる。
ポイントのGIFその他

中山地~高地
(花)
・ヤクシマオナガカエデ ・アセビ
・サクラツツジ ・ヒカゲツツジ ・シキミ
・ミヤマシキミ ・ヤクシマミツバツツジ
・ヤマグルマ ・ヤクシマシャクナゲ
・ナナカマド ・フタリシズカ
・ヤクシマカラスザンショウ
・ヤクシマミヤマスミレ
(実)
・ヤクシマキイチゴ
・サルトリイバラ など

ページのはじめにもどる。