屋久島の観光・見所,来島時の留意事項について紹介しています。

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屋久島の植物ガイド

毎月,その月に屋久島で見られる植物を紹介します。この植物ガイドはその月の実際の調査結果に基づき,海岸や道路沿い,林道や登山道などで,花や実の見られる主な植物を紹介します。(屋久島環境文化財団発行「屋久島の植物ガイド」より)


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屋久島の植物ガイド【7月】
この月の様子 植物相 里地 海岸 低地 低山地 中~高山地

◆ 屋久島の【7月】 ◆


 平年並みなら7月10日頃が梅雨明け。カラッとした青空が広がり,夏本番,猛暑の到来です。そして,子供たちが待ちに待った夏休み。海に,山に,川に,さまざまな体験が期待できます。
 さて,岳降ろしの風に吹かれ,夕涼みをしながら夜空を見上げるとそこには満天の星。屋久島の空は空気が澄み,天の川がくっきりと銀色に輝いて見えます。七夕のおり姫,ひこ星や夏の星座を探すのもまたロマンチックです。
 また,7月から8月にかけては早期水稲の収穫期,台風の来る時期でもあります。時には風速50mを超す大型台風も来ますので注意が必要です。
 さあ,夏の晴れ間には外に出て思う存分自然を楽しんでください。
海岸のオオキダチハマグルマ

海岸に咲くオオキダチハマグルマ(栗生塚崎海岸)


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◆ 屋久島【7月】の植物相 ◆

ヤクシマダケ草原帯
1800m以上
 山頂部は緑に覆われ,ヤクザザ帯にはさわやかな夏の風が吹きわたる。7~8月は屋久島の高山植物の開花時期。足元に特産種の小さな花を見つけよう。
スギ樹林帯
800mから1800m
 スギに混じってモミ,ツガなどの,針葉樹やヒメシャラ,ヤマグルマなどの広葉樹が生える。登山道ではタンナサワフタギ,マルバヤマシグレ,ノギラン,ヤクシマカラマツなどの花が見られる。。
照葉樹林帯
0~1000m
 スダジイやアカガシなどの常緑広葉樹林は,すっかり濃緑色の葉で覆われ,深い森を形成する。
 花は,ノリウツギ,ヤクシマアジサイなど。実はエゴノキやアブラギリ,アカメガシワなど。
海岸~低地
0~100m
 暖かい海岸付近や低地では,亜熱帯性のハマユウやハイビスカスの花が盛り。ヒメオオギズイセン,オイランアザミなどの花の他,キョウチクトウ,アマクサギなどの樹木の花々も盛りです。

山の図

標高差図

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◆屋久島【7月】の里近くでみられる植物◆

ポイントのGIFハマオモト(ハマユウ)ひがんばな科・花期6~8月海岸~低地[栗生塚崎海岸]

ハマオモト
ポイントのGIF海岸の砂地に生える多年草。葉は厚く大きい。太い花茎を伸ばし,白い花を多数つける。葉がオモトに似ていることから「浜万年青(ハマオモト)」。また,偽茎状の白い葉柄から「浜木綿(ハマユウ)」。                   果実は球形で熟すと裂け,実が落ちて発芽する。古くから万葉集にも詠まれ,夜に開花して香りを放つロマンの花として愛された花である。
ポイントのGIFサンゴシトウ(まめ科・花期4~12月) 低地 [小瀬田]
ポイントのGIF海岸沿いの道路脇に見られる小高木。高さ2~3m程。葉は3出複葉。花期に葉がついている。枝の先に真っ赤な筒状花を多数つける。
 この種はカイコウズの改良種で,世界中に広がっている。屋久島には同属のデイゴはなく,旗弁(外側に大きな花弁)のあるカイコウズ(アメリカデイゴ)と旗弁が開かないサンゴシトウの2種がある。 

サンゴシトウ
ポイントのGIFアマクサギ(くまつづら科・花期6~9月) 低地~低山地  [泊 川]

アマクサギ
ポイントのGIF山野に普通に見られる中低木。高さ3m程,葉は対生で広く,独特の臭いがあることから,和名は「臭木」。若葉を摘んで,煮たり炒めたりして食べる。                     
 白い5弁花(合弁花)には,アゲハチョウ類がよく吸密に訪れる。果実は熟すと濃紺色になり,紅色のがく片と相まって美しい。幹はイカの餌木(えぎ)によく使われた。
ポイントのGIヒメヒオオギズイセン(あやめ科・花期6~7月) 低地~低山地 [楠 川]
ポイントのGIF明治の中期に渡来した帰化植物。屋久島へは明治35年頃といわれる。園芸用であったのが今では野生化し,林下や道路脇に普通に見られる多年草。
 高さ60~80㎝,葉は細長く,赤橙色の花をつける。和名は「姫桧扇水仙」で,葉の広がりが平安期の宮人が用いた桧扇(ヒオウギ)に似て,スイセンのような6花弁をつけることによる。方言「ゲンコツバナ,トビオバナ」

ヒメオオギズイセン

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◆屋久島の【7月】海岸付近で見られる植物◆
(標高0~100m)

ポイントのGIFグンバイヒルガオ  ひるがお科 花期6~8月  (栗生浜)
グンバイヒルガオ ポイントのGIF海岸の砂浜に生えるつる性植物。茎は丈夫で,いくつも枝を分け群落を作る。葉の形が行司が使う軍配(ぐんばい)に似るのでこの名がある。
 花は径4~5cmで鮮やかな紅紫色,アサガオの花に似る。朝開き,午後にはしぼむ。屋久島では南部の海岸に多い。ハマヒルガオとは花の形や葉の色で見分ける。
ポイントのGIFハマゴウ  くまつづら科 花期6~8月  (栗生塚崎海岸)
ポイントのGIF海岸の砂浜に生える小低木。高さ40~60cm程で,茎は長く砂の上をはって伸び群落を作る。葉はまるっこくて対生,裏面は微細な毛が密生して白い。
 枝先に円錐花序を出し,青紫色の美しい花を多数つける。和名は,浜をはうことから「ハマハイ」,それが「ハマホウ」,「ハマゴウ」となった。実は薬用。
ハマゴウ
ポイントのGIFクサトベラ  くさとべら科 花期6~7月  (栗生塚崎海岸)
クサトベラ ポイントのGIF海岸に生育する常緑低木。高さ2m程。トベラに似て,全体が柔らかく,枝は太く木質化し,葉は互生,肉厚である。
 白い花を枝先の葉のつけ根にまとまってつける。サギソウにも似て,花弁を半円形に開く風変わりで可憐な花である。花後,径7~8mmの緑色の実をつける。屋久島では栗生だけに見られる熱帯植物。
ポイントのGIFツキイゲ   いね科  花期7~8月   (栗生浜)
ポイントのGIF種子・屋久を分布の北限とする亜熱帯性の植物。屋久島では栗生浜にわずかに見られるが,砂浜の崩壊で存続が危うい。屋久町の天然記念物。
 茎は地をはい,節から根を下ろし,葉は針状で肉厚,鋭くとがる。8月頃,高さ30~40cm程の花茎を伸ばし,直径20cm程の放射球状の花穂をつける。熟すと落ちて風で転がり,種子を運ぶ。
ツケイゲ
ポイントのGIFオイランアザミ   きく科  花期5~8月  (小瀬田海岸)
オイランアザミ ポイントのGIF海岸の砂浜に生える多年草。普通のアザミに比べ特段に大型で,花は深い切れ込みと鋭いトゲがあり,触ると痛い。
 花は淡紅色で,茎の先にまとまってつける。チョウなどがよく吸蜜している。
 和名は,全体の形をオイラン芸者に見立てたことからついた。葉軸を佃煮に,根はゴボウの代用にして食べる。
ポイントのGIFボタンボウフウ   せり科  花期6~7月   (栗生塚崎海岸)
ポイントのGIF海岸近くの日当たりのよい所に生える多年草。葉がボタンに似るのでこの名がある。複散型花序を出して白色~淡緑色の小花を多数つける。
 葉はキアゲハの食草で,幼虫が葉を食べているのをよく見かける。
 若芽,若葉はかなり強い香りがあり,肉料理の臭味消しや香味づけに利用する。
ボタンボウフウ
ポイントのGIFその他

海岸~低地(標高0~100m)
(花)
・ノアサガオ ・マルバニッケイ
・オオキダチハマグルマ 
・ウラジロフジウツギ  ・クワズイモ
・モミジバヒルガオ  ・アオノクマタケラン

(実)
・ヤマグワ ・フウトウカズラ 
・ハマビワ
・サツマサンキライ など

海岸
(花)
・ハマナタマメ  ・キキョウラン
・ハマボッス ・ハマニガナ 
・ハマササゲ ・ハマナデシコ 
・ソナレムグラ ・ツルナ  
・コゴメマンネングサ ・シマセンブリ
・ヤクシマコケリンドウ など

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◆屋久島【7月】の海岸~低地で見られる植物◆
(標高0~100m) 
ポイントのGIF その他

低地
(花)
・クマノギク  ・ネコノシタ
・ヒメジョオン  ・ゲンノショウコ
・ツルソバ ・ニワゼキショウ
・ヘクソカズラ  ・ウスベニニガナ
・ベニバナボロギク ・ゲットウ
・クマタケラン  ・イタドリ           
・ムラサキカッコウアザミ ・タケニグサ
・シロノセンダングサ               
(実)
・キンギンナスビ  ・オオバヤシャブシ
・ナワシロイチゴ  ・アオモジ など

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◆屋久島【7月】の低地~低山地で見られる植物◆
(標高500m以下) 

ポイントのGIFツルマオ いらくさ科 花期5~10月  (楠川)
ポイントのGIF草やぶの中や道脇など至る所にあり,やや湿気の多いところを好むつる性の多年草。身近にありながら名前はあまり知られていない。茎はつる状で細く,濃緑の細長い葉が対生してつく。花がないとヒメノボタンによく似る。
 花のつけ根に小さな花を集まってつけるが,極めて質素な目立たない花である。
ツルマオ
ポイントのGIFキョウチクトウ   きょうちくとう科 花期5~9月   (志戸子)
キョウチクトウ ポイントのGIFインド原産の常緑小低木。高さ2~3m程。公園や道路脇によく植えられる。葉は厚く革質,長楕円形,3枚ずつ輪生する。
 花は径4~5cm,桃赤色で八重咲き。まれに一重咲きまたは白色の品種もある。
 幹や葉から出る汁は有毒である。屋久島では,道路沿いによく見られ,花期が長い。
ポイントのGIFヤクシマショウマ  ゆきのした科  花期6~10月 (ヤクスギランド線)
ポイントのGIF標高300m以上の沢近くに生える多年草。屋久島の固有変種。高さ30~40cm程,茎は細く,葉は複葉,小葉は皮針形で鋸歯がある。
 花は集散花序をなし,白い小花を密につけ,時に淡紅色の花もある。
 高所では,高さ3cm程の小型になる。
 ヤクスギランド線でよく目にし,沢の水に打たれて揺れているのが涼し気である。
ヤクシマショウマ
ポイントのGIFヤクシマサルスベリ  みそはぎ科  花期6~7月 (ヤクスギランド線)
ヤクシマサルスベリ ポイントのGIF種子・屋久の固有種。低山地に生える落葉高木。高さ5~6m程。小枝は少し赤みを帯び,葉は対生で,光沢がある。
 枝先に円錐花序をなし,白い花を密につける。林道脇や低地の道路脇でも一部見られるが,数はそう多くない。
 屋久島で庭木として植えてあるサルスベリは中国原産のものである。
ポイントのGIFその他
ポイントのGIFノリウツギ   ゆきのした科  花期6~8月   (ヤクスギランド線)
ポイントのGIF屋久島を分布の南限とする落葉低木。高さ2~3m程。ヤクスギランド線の標高300m付近から見られる。葉は対生で広卵形,筋が明瞭。
 枝先に長さ30㎝程の円錐花序をつけ,白い花を密につける。花のように見えるのは4枚の白いがく片(装飾花)である。    
樹皮で製紙用の糊(のり)を作ったことからこの名がある。
ノリウツギ

低地~低山地
(花)
・クマノミズキ ・ヤクシマコンテリギ
・オオムラサキシキブ ・スイカズラ
・アカメガシワ ・ノブドウ
・カラスウリ ・ウラジロエノキ
・エビヅル ・ヤブマオ
・モクタチバナ ・シャシャンボ
・イヌザンショウ

(実)
・タブノキ ・エゴノキ
・フトモモ ・イヌビワ
・ナンバンキブシ など

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◆屋久島【7月】の中山地~高地で見られる植物◆
(標高500~1900m付近) 

ポイントのGIFその他

中山地~高地
(花)
・マルバフユイチゴ ・リョウブ
・マルバヤマシグレ ・ヒメコイワカガミ
・ノリウツギ ・ヤマボウシ
・オオカメノキ ・ノギラン
・ヤクシマミヤマスミレ  ・ヤクシマホツツジ
・タンナサワフタギ ・ヤクシマカラマツ
・ヤクシマフウロ ・モウセンゴケ
・ヒメコナスビ ・ツクシゼリ 
・ハシカンボク ・ツルアジサイ 

(実)
・ナンテンショウ ・サルトリイバラ
・ユズリハ ・アオキ
・アセビ など

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