屋久島の観光・見所,来島時の留意事項について紹介しています。

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屋久島の植物ガイド

毎月,その月に屋久島で見られる植物を紹介します。この植物ガイドはその月の実際の調査結果に基づき,海岸や道路沿い,林道や登山道などで,花や実の見られる主な植物を紹介します。(屋久島環境文化財団発行「屋久島の植物ガイド」より)


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屋久島の植物ガイド【8月】
この月の様子 植物相 里地 海岸 低地 低山地 中~高山地

◆ 屋久島の【8月】 ◆


 カンカンと照りつける太陽,山に海に人々が繰り出し,8月の屋久島は登山客や観光客で一段とにぎわいを見せる時期です。特にお盆の前後は,帰省客も含めて,港も空港も大変混雑します。 さて,7月から8月にかけては,宮之浦岳をはじめ2000m近い山々に生える高所植物の開花時期です。屋久島にしかない固有種が40種程あり,その多くが標高1500m以上の高所帯に分布しています。
 「ヤクシマ~」と名のつく植物の多さにも驚かされます。屋久島はその特異な自然条件が生み出したまさに遺伝子の宝庫です。
 ぜひこの時期,高所植物の花を観察に登山してみるのもいいでしょう。もちろん海岸や里付近でも,たくさんの植物を観ることができます。    
 さあ,夏の屋久島を存分に楽しんでください。
高層湿原と白骨樹(小花之江河)

高層湿原と白骨樹[小花之江河]


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◆ 屋久島【8月】の植物相 ◆

ヤクシマダケ草原帯
1800m以上
 山頂部は緑に覆われ,ヤクザサ帯にはさわやかな夏の風が吹きわたる。7~8月は屋久島の高山植物の開花時期。足元に特産種の小さな花を見つけよう。
スギ樹林帯
800mから1800m
 スギに混じってモミ,ツガなどの,針葉樹やヒメシャラ,ヤマグルマなどの広葉樹が生える。登山道ではタンナサワフタギ,マルバヤマシグレ,ノギラン,ヤクシマカラマツなどの花が見られる。。
照葉樹林帯
0~1000m
 スダジイやアカガシなどの常緑広葉樹林は,すっかり濃緑色の葉で覆われ,深い森を形成する。
 花は,ノリウツギ,ヤクシマアジサイなど。実はエゴノキやアブラギリ,アカメガシワなど。
海岸~低地
0~100m
 海岸の岩場にはイソマツやイソフサギ,砂浜にはグンバイヒルガオやハマゴウの花,低地ではセンニンソウやアマクサギ,早咲きのサキシマフヨウの花などが見られます。

山の図

標高差図

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◆屋久島【8月】の里近くでみられる植物◆

ポイントのGIFゴンズイ(みつばうつぎ科・花期5~6月・実期8~9月) 低地 [宮之浦]

ゴンズイ
ポイントのGIF山野に生える高さ5m程の落葉小高木。和名は,小枝に白っぽい縦縞があり,魚のゴンズイに見たてたものとも,役に立たない意味とも言われる。               
 春に黄白色の花をつけ,夏に赤い実をつける。熟すと皮が割れて,中から黒い種子が顔を出し,赤と黒の対比で美しい。実は冬まで残り,緑のアクセントとなる。
ポイントのGIFトキワカンゾウ(ゆり科・花期8月~9月) 低地 [宮之浦]
ポイントのGIF低地の草地に生える多年草。ヤブカンソウに似るが,全体が小形で,葉は幅がせまい。屋久島では海岸沿いの道路脇でよく目にする。 
  高さ30㎝程の花茎を伸ばし,径7~8㎝橙赤色のラッパ状の花を数個つける。     
昼開き,夕方にはしぼむ。別名「アキノワスレナグサ」 方言「ハンソ」

トキワカンゾウ
ポイントのGIFイヌザンショウ(みかん科・花期7~8月) 低地~低山地  [宮之浦]

イスザンショウ
ポイントのGIF低地から低山地に生える落葉低木。高さ2~3m程。サ ンショウによく似るが,葉の臭いが悪く,茎のトゲが1本ずつ離れてつくので容易に区別できる。            
 イヌは本物でない偽物の意で,他の植物でイヌの名のついたものも多い。       
 葉はアゲハチョウの食草で,花にはチョウやミツバチが吸蜜に訪れる。 
ポイントのGIハシカンボク(のぼたん科・花期7~9月) 低山地 [ヤクスギランド線]
ポイントのGIF種子・屋久を分布の北限とする常緑低木。高さ30~100㎝程。茎は赤褐色の短毛が生え,やや赤みを帯びる。卵形の葉が対生。屋久島では標高200~500mのヤクスギランド線の林道脇でよく目にする。   
 枝先に4枚の花弁をもつ淡紅色の花を次々に咲かせ,暗い林内に小花が明るい。

ハシカンボク

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◆屋久島の【8月】海岸付近で見られる植物◆
(標高0~100m)

海岸~低地(標高0~100m)
(花)
・ノアサガオ ・サキシマフヨウ
・オオキダチハマグルマ 
・ウラジロフジウツギ  ・モミジバヒルガオ
・アマクサギ  ・ハイビスカス

(実)
・アコウ ・ガジュマル 
・クワズイモ
・アオノクマタケラン など

海岸
(花)
・スナヅル ・イソフサギ
・イソマツ ・オイランアザミ 
・ハマゴウ ・ボタンボウフウ 
・ソナレムグラ ・ツルナ  
・ハマタイゲキ ・ツキイゲ
・グンバイヒルガオ ・ネコノシタ など

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◆屋久島【8月】の海岸~低地で見られる植物◆
(標高0~100m) 
ポイントのGIF その他

低地
(花)
・クマノギク  ・オオバボンテンカ
・ゲンノショウコ  ・ホルトノキ
・ツルソバ ・ツルマオ
・ヘクソカズラ  ・オオムラサキシキブ
・ベニバナボロギク ・ヒメオオギスイセン
・ウスベニニガナ  ・ムラサキカッコウアザミ
・シロノセンダングサ

(実)
・キンギンナスビ  ・フトモモ
・クマタケラン  ・イヌビワ など

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◆屋久島【8月】の低地~低山地で見られる植物◆
(標高500m以下) 

低地~低山地
(花)
・ツルラン  ・トサムラサキ
・センニンソウ  ・スイカズラ
・ノブドウ  ・カラスウリ
・エビヅル  ・ヤブマオ
・モロコシソウ ・オニヤブマオ
・カラムシ

(実)
・クマノミズキ ・ウラジロエノキ
・アカメガシワ ・リンゴツバキ
・シマイズセンリョウ ・マムシグサ
・アブラギリ など

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◆屋久島【8月】の中山地~高地で見られる植物◆
(標高500~1900m付近) 

ポイントのGIFヤクシマアザミきく科 花期8~9月 (宮之浦岳登山道)

ヤクシマアザミ
ポイントのGIF種子・屋久の固有種。 標高1400m以上の林道脇に生える多年草。
 5~6月頃までは,葉を四方に広げ,地面に張り付くようにしている。
 葉のトゲは特に鋭く,登山中に誤って触れ,痛い思いをする人も多い。
 8月ごろ花茎を伸ばし,淡紅色の花を2~3個つける。高さ30cm程。
ポイントのGIFマルバフユイチゴ(コバノフユイチゴ)
  ばら科 花期6~7月,果期8~9月  (宮之浦岳登山道)
ポイントのGIF林道や登山道脇に生える常緑小低木。屋久島では標高500m付近から見られる。6月頃から可愛い白い花が咲き,8月以降,実が赤く熟し,食べられる。
 茎は細長く地面をはい,根を出す。 全体が細い毛と小さなトゲに包まれる。 葉は円形で,基部がハート形に切れ込む。鉢物にも使えるコンパクトなイチゴ。

マルバフユイチゴ
ポイントのGIFモウセンゴケ  もうせんごけ科 花期7~8月 (花之江河付近)

モウセンゴケ
ポイントのGIF屋久島が分布の南限。湿地に生える食虫植物で,図鑑などでなじみ深い植物。
 屋久島では標高300mから1700m付近まで分布する。葉は根元から出て,長い柄の先に丸い葉をつける。表面には多数のネバネバした腺毛が生える。小さな虫は触れると動けなくなり,腺毛から分泌される液で消化される。標高が高くなる程,小型になる。夏に白い小さな花を咲かせる。
ポイントのGIFヤクシマママコナ  ごまのはぐさ科 花期8~9月 (小花之江河付近)
ポイントのGIF低地の草地に生える多年草。ヤブカンソウに似るが,全体が小形で,葉は幅がせまい。屋久島では海岸沿いの道路脇でよく目にする。 
  高さ30㎝程の花茎を伸ばし,径7~8㎝橙赤色のラッパ状の花を数個つける。     
昼開き,夕方にはしぼむ。別名「アキノワスレナグサ」 方言「ハンソ」

ヤクシマママコナ
ポイントのGIFノギラン  ゆり科 花期8~9月  (宮之浦岳登山道)

ノギラン
ポイントのGIF標高1400m以上の登山道脇や岩の割れ目に生える多年草。やや厚い葉を根元から四方に広げロゼット状になる。
 夏頃,高さ5~10cm程の1本の花茎を出し,穂状の淡黄色の花をつける。とがったような花の形から,和名は「芒蘭」(ノギラン)。屋久島産は小形であり,変種の「ヤクシマノギラン」ともされる。
ポイントのGIFツクシゼリ  せり科 花期7~9月   (黒味岳山頂付近)
ポイントのGIF屋久島を分布の南限とする多年草。標高1500m以上の登山道脇や岩の割れ目に生える。せり科特有のニンジンのような葉を径3~4cm程に地面に広げる。
 夏頃,根元から10数本の花茎を伸ばし,白色の花を密につけた散形花序を出す。とても可愛らしい花である。たまに薄ピンク色の花もある。

ツクシゼリ
ポイントのGIFシャクナンガンピ(ヤクシマガンピ)
じんちょうげ科 花期6~8月(黒味岳登山道)

シャクナンガンピ(ヤクシマガンピ)
ポイントのGIF屋久島の固有種。標高1700m付近に見られる常緑低木。高さ50cm~1m程。枝先に楕円形の柔らかい葉を10枚ほど輪生する。
 長さ5cm程の花柄を伸ばし,枝分かれして,赤紫色の花をまとめてつける。
 登山道脇で目にする鮮やかなピンクの花は実に清楚で美しい。盗掘であろうか,登山道脇から姿を消しつつある。
ポイントのGIFヤクシマホツツジ  つつじ科  花期7~9月  (黒味岳山頂付近)
ポイントのGIF屋久島を分布の南限とする落葉低木。      標高1500m付近から見られる。高さ1~1.5m程。小枝を多く分け,葉は先端にまとまってつける。幹がやや赤い。
 小枝の先に,やや赤みがかった小さな白い花を多数つける。花弁が反り返り,めしべが長く伸び,穂状に花をつけることから,和名は「穂ツツジ」。

ヤクシマホツツジ
ポイントのGIFヤクシマシオガマ  ごまのはぐさ科 花期8~10月 (黒味岳山頂付近)

ヤクシマシオガマ
ポイントのGIF屋久島の固有種。標高1800m付近の草地に生える多年草。他の低木の下にシダのような葉を広げ,花のない時期にはシダと間違いやすい。
 夏,高さ20cm程の花茎を伸ばし,その先に葉とは結びつきにくい程の美しい紅紫色の花をつけ,ひときわ目を引く。この花も昔に比べ随分と少なくなったものの一つ。
ポイントのGIFイッスンキンカきく科  花期8~9月  (黒味岳山頂付近)
ポイントのGIF屋久島の固有種。標高1500m以上の登山道脇や岩の割れ目に生える多年草。
 高さ3~6cm程で極小形なことから,和名は「一寸金花」。
 アキノキリンソウを小形にしたような形で,黄色い花をつける。同じような場所にアキノキリンソウの高所矮生型(10~20cm)もあるので間違いやすい。

イッスンキンカ
ポイントのGIFヤクシマリンドウ  りんどう科  花期8月 (宮之浦岳山頂付近)

ヤクシマリンドウ
ポイントのGIF屋久島の固有種。標高1700m以上の岩の割れ目に生える多年草。高さ10~20cm程,茎が数本まとまって立ち,とがった葉が3~4枚輪生する。
 8月の終わり頃,茎の先に鐘状の青紫色の美しい花をつける。花は陽光を受けて開き,曇ると閉じる。屋久島の夏を代表する花の一つだが,最近数が減ってきているのが気がかりである。
ポイントのGIFその他

中山地~高地
(花)
・ヤクシマショウマ ・リョウブ
・ノリウツギ ・マルバヤマシグレ
・ヒメウマノアシガタ ・ケイビラン
・ヤクシマカラマツ ・ヤクシマホシクサ
・ヤクシマコオトギリ  ・ハリギリ
・ウバユリ ・ヤクシマフウロ
・ヤクシマコウモリ

(実)
・ヤクシマオナガカエデ ・アセビ
・タンナサワフタギ ・ヤマボウシ
・サルトリイバラ ・イソノキ
・ユズリハ ・ナナカマド
・ヤクシマカラスザンショウ ・アオキ
・シキミ ・ヤマグルマ

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